厩猿のルーツ探る 猿の頭骨や手で牛馬の安全祈願/岩手

「厩猿」の研究を報告するシンポジウムが2009年6月27日、岩手県奥州市前沢区の牛の博物館で開かれたと河北新報や岩手日報などで記事になっていました。

「厩猿」とは、牛馬の守り神として厩舎に猿の頭骨や手をまつる風習のこと。

厩猿の確認例は全国で78例。
そのうち55例が東北6県で見つかっており、そのなかでも特に岩手県は32例と、ある意味、「厩猿信仰」の中心地とも言える土地のようです。

以下、岩手日報からの記事を引用します。

 厩猿の意味について、頭骨は牛馬の守り神に、手は安産や豊作を願うこととして言い伝えられてきた例が多いという。厩猿をまつり始めた時期に関して「本県では江戸時代の農耕馬導入期と関連がある。凶作や飢饉(ききん)が続き、肉を食用、骨と肝を薬用などにし生産と繁殖を一義的に祈願した風習でないか」とした。

 厩猿を守り継いでいる立場で、奥州市水沢区の佐々木實さん(74)も意見発表。「最初は『うちにもある』と思い、貴重なものとは知らなかった」とし、「本家の祖先が武士で豪農と伝えられている。何かは分からなかったが、牛馬とわが家を守るものとして大事にしてきた」と語った。



『西遊記』では、孫悟空が天界の厩番として雇われるエピソードがありますが、これなどが、その象徴的なものでしょう。この記事内では、江戸時代に広まったとされていますが、馬はそもそも日本列島にはいなかった動物で、古代に日本に入って来たもの(弥生時代頃などと言われています)です。

「厩猿」信仰も大陸の文化が伝わったのかもしれません。

東北での発見例が多いのは、「厩猿」の信仰が比較的遅くに伝わったのではないか。
また、農村地が多く、寒冷地でもあるため、「厩猿」のオブジェが比較的残りやすかったのではないか。

などが考えられますが、いかがなものでしょう。

【ニュースソース】
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090628_13
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/06/20090623t35009.htm
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20090626ddlk03040012000c.html




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