牛打坊・牛々坊という怪獣/徳島

徳島県の妖怪伝説として、牛打坊(うしうちぼう)・牛々坊(うしうしぼう)というものがあります。

牛打坊・牛々坊は家畜(とくに牛?)を殺す怪獣・悪獣として恐れられる存在です。

この牛打坊・牛々坊を退治するためには
陰暦7月13日(7日)に、盆小屋を建てて(僧侶が読経し)小屋を焼き払うという行事を行います。
この行事をおこなうことによって牛打坊を小屋に封じ込め、焼き殺すことができるそうです。



面白いのは、どちらも「怪獣・悪獣」などと称している点。

名称の「ウシウチボウ」、「ウシウシボウ」は、おそらく表記ゆれ(転訛)だと思いますが、「坊」と名をつけておきながら「怪獣・悪獣」と表現しています。

「坊」と表現するからとて、別に人間タイプである必要はありません。「~~坊」と名のついた妖怪は多数存在します。おそらくは(海坊主のように)あたまがのっぺりと、凹凸のないような姿をしているのでしょう。

そして実体のある獣のような表現をしていながら、「小屋に封じ込めて焼き殺す」と、実体のない霊的な存在を退治するような呪術的行事を執り行う点も興味深い点のひとつ。



ただ、退治方法として、仮小屋を組み立てて、その小屋を焼くという行事は珍しいことでもなく、日本各地にあります。
とくに年末年始や小正月などに子供の行事などでワラ小屋を建てて焼くことで疫病を追い払ったり、年神様を迎えるなどの行事が盛んですが、どれも実際には姿の見えない「疫病神」や「年神」であり、「怪獣」などではありません。



なぜ、ウシウチボウ・ウシウシボウなどと呼ばれる存在の言い伝えが残ったか、広まったか。
なぜ、それが怪獣・悪獣などと呼ばれるのか。
なぜ、小屋に封じ込めて焼き殺すという退治方法が伝わっているのか。

…などが奇妙な点です。これは今後も考えてみたいと思います。

ちなみにイギリスの言い伝えで、妖精が印をつけた牛馬は死んでしまう、というような話があったように思います。

【ニュースソース】
http://www.nichibun.ac.jp/YoukaiCard/0690221.shtml
http://www.nichibun.ac.jp/YoukaiCard/2181744.shtml

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