鬼太郎と和歌山の妖怪で町おこし/和歌山

紀州新聞が伝えるところによると、御坊市の日高港緑地公園ビオトープ整備実行委員会が、今年10月オープン予定の同公園海水ビオトープに「鬼太郎」をはじめ和歌山の妖怪計9体の石像を設置するとのことです。

水木しげるさんには、柏木市長が直接交渉。町おこしの一環として使用することで許可を得たそうです。

石像は、「水木しげるが描くゲゲゲの鬼太郎と和歌山の妖怪」と題し、
鬼太郎からは「鬼太郎」「ねこ娘」「ねずみ男」の3体、和歌山の妖怪として「ぬらりひょん」「カシャボ」「高女」「牛鬼」「畳叩き」「モクリコクリ」の6体が設置されるとのこと。

和歌山の妖怪として「ぬらりひょん」が挙げられていますが、これは、妖怪ファンにとって、いろいろな意味で感慨深いものでしょう。

ぬらりひょんが和歌山の妖怪である。というのは昭和時代に発行された『おばけ文庫』(山田野理夫)が初出のようですが、この書籍以外に、ぬらりひょんと和歌山を結びつける記述は見つかっていません(すくなくとも2009年現在、ありません)。どうやら、山田野理夫さんの創作ではないか。と『妖怪馬鹿』などにも記されています。

第4期テレビアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』では、ぬらりひょんはタコだという解釈もあります。この解釈は、民間伝承に伝わる「ぬうりひょん」(瀬戸内海あたりに伝わる海坊主の一種)に起源を求めるようです。

ともあれ、山田野理夫の創作かどうかはともかく、その記述が市民権を得て、この和歌山に石像が設置される以上、もはや「和歌山の妖怪」としての確固たる地位を得たと言えます。

妖怪に、嘘も本当もありません。
そうやって、いろいろなものが積み上がってゆき、やがて市民権を得たかどうか。
そして、それが「あたかも、昔からそうであったか」と思えるかどうか。

もともと、なかったはずのものが、あたかも、そうであるかのように示される。
そして、いつのまにやら、それが、そうであることになっている。
これこそが「妖怪」の「妖怪」たるゆえんではないかと私は考えるのです。

和歌山に,ぬらりひょんの石像が建つ。これが、いかに妖怪的なことか、おわかりいただけるでしょうか。

【ニュースソース】
http://www1.ocn.ne.jp/~ks-press/090524.html




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太平出版社
山田 野理夫

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